引っ越しで部屋数が増えると、家具やカーテンとともに必ず買い足すことになる照明器具。ひとつ変えただけで部屋の雰囲気をガラリと変えることができ、気軽な模様替えにも便利ですよね。
この照明器具にはさまざまな種類がありますが、一般的に目にする機会が多いのはやはりシーリングライトです。
シーリングライトとは、一般的には、天井に付いている専用器具(「引っ掛けシーリング」と呼ばれるコンセント)に取り付けできる照明器具のことをいいます。
シーリングライトには互換性があるため、天井に専用器具が取り付けられている部屋であればどこでも取り付けることができます。
普段はあまりにも生活の中に溶け込んでいて意識することがありませんが、多彩な種類・デザインがあり、インテリアアイテムとしても見逃せない存在といえます。
1. インテリアアイテムのように多彩な種類・デザイン
シーリングライトといえば、いわゆる円形のシンプルなものがポピュラーですが、最近ではさまざまなタイプが増えています。
シーリングライトの種類
- フラットタイプ
一般的な円形のものよりもより薄く、シャープな印象のデザイン - スポットライトタイプ
(主に)3灯や4灯のスポットライトが木製またはスチール製などのバーについており、シェードの向きを変えることができるもの - 和風タイプ
四角形のものが多く、和室になじむ和テイストのデザインのもの - ファンつきタイプ(シーリングファンライト)
シーリングファンとライトが一体になっているもの - Bluetoothスピーカー搭載タイプ
テレビなどの音声を照明と共に天井から再生することができるもの
これらはリモコンでスイッチのON/OFFや調光調色ができるものが多く、センサーでスイッチがつくタイプのもの、タイマー設定時刻に自動でスイッチON/OFFになるものなどもあります。また、最近では光源にLEDを使用するタイプが大半を占めるようになってきています。
LEDのメリット
- 蛍光灯などの他の光源に比べ、消費電力が少ないため電気代を節約することができる
- 長持ちするため、取り替えの手間が少ない
- 虫が寄り付きにくい
- スイッチを頻繁に入れたり切ったりしてもダメージを受けにくい
シーリングライトは非常に多彩な種類・デザインがあるため、価格も多岐にわたります。基本的に天井に設置して手に触れることもないため、より購入費用を抑えたい場合は、中古品という選択もおすすめです。
2. インテリアとしてのシーリングライト
シーリングライトとダウンライト
シーリングライトの特徴は天井で灯りを照らすため、天井全体が明るくなることです。また取り外しが簡単なので、自分で手軽に設置したり、取り替えたりすることができます。一方、ダウンライトは天井にあらかじめ埋め込まれているので、灯りは埋め込んだ直下だけになるという特徴があります。実際の照明効果を確かめる際は、一度照明器具を取り扱っているショールームや家電量販店などに足を運んでみることをおすすめいたします。
リビングや和室などのインテリアを計画する上で、照明選びは非常に重要なポイントになります。シーリングライトとダウンライト、それぞれの個性と照明効果を理解した上で、効果的に組み合わせてみてください。
“カラー”を変えられるシーリングライト
現在、シーリングライトにはシーン別で灯りのカラーを変えられる製品も登場しています。
たとえば、食事をしたいときはテーブルに並んだお料理がもっともおいしそうにみえるオレンジ系カラー、仕事をしたいときは気分も引き締まる蛍光系カラー、家族団らんしたいときは桜色カラーなどなど、色のムードを変えることで各シーンにより合うお部屋の雰囲気づくりができるようになっています。
シーリングスポットライトで部屋にアクセント
1本のベースに複数個のスポットライトがついた照明スポットライトは、デザイン性が高く部屋の雰囲気がかなり変わります。インテリアのアクセントにもなります。
和室にも使えるシーリングライト
和室との相性がいいシーリングライトもあります。素材に和紙や木が使われた和テイストのシーリングライトなら、和室にも違和感なく付けられ、和モダンなインテリアになります。従来の紐を引っ張って点灯させるペンダント式の照明器具を使っていた和室も、シーリングライトを取り替えるだけでインテリアの印象をがらっと買えることができます。
3. まとめ
シーリングライトを選ぶ際は、まず部屋のテイストによってどのタイプ・デザインがしっくりくるかを考えてみましょう。和室なら和風タイプ、クールな雰囲気の部屋にしたいならフラットタイプなどなど。近頃は小型のシーリングライトも販売されています。
どのタイプのものがよいか決まったら、次に部屋の広さによって商品のスペックを選択しましょう。和室などの場合は「6~8畳向け」、寝室などは「6~12畳向け」、リビングなど少し広めの部屋には「12~18畳向け」がおすすめです。
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