ダイソンの扇風機
仕組みや種類をざっくり解説!
【要点早わかりまとめ】

「ダイソン」といえば、イギリス発祥の家電機器メーカー。皆さんもご存知の「サイクロン式掃除機」を世界で初めてつくった会社です。

そのダイソンの誇るもう一つの家電が「扇風機」。
日本でも2009年にヒットした、丸形の輪から風が出てくる画期的な「羽のない扇風機(エアマルチプライアー)」が発売されました。CMで見たことがある人も多いと思います。

初期モデルでは純粋に扇風機としての機能だけだったこのシリーズも、今では多機能なハイブリッドタイプが登場し、どんどん便利になってきています。
そこで、これから「ダイソンの扇風機を買ってみようかな」と購入を検討している人向けに、ダイソン扇風機の気になる特徴や性能などについてご紹介します。

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1. まずはダイソン社について

ダイソンは、イギリスのコッツウォルズ地方にあるマルムズベリーで創業されました。

創業者であるジェームズ・ダイソン氏は、それまで主流だった紙パック交換の必要な掃除機から紙パックの不要なデュアルサイクロン掃除機を広めたことで、ダイソンを世界的に有名な家電機器メーカーへと成長させました。

現在では、掃除機、コードレスクリーナー、ヘアードライヤー、空調家電など、多くの人気製品を開発・販売しています。

2. ダイソンの扇風機の特徴

風力の安定感

まず、ダイソンの扇風機の大きな特徴として挙げられるのが風力の安定感です。

一見すると、どこから風が発生して出ているのか不思議ですが、実は扇風機本体下部のモーターより空気を発生させ、上部の円形または楕円形の輪の内側にあるスリットから、一定の風量が出るような仕組みになっています。

このダイソン独自のエアマルチプライアーテクノロジーによって、従来の扇風機のような風量のムラもなく、スムーズな送風を実現します。

ダイソンオリジナルの形状

ダイソンの扇風機の代名詞となっている独自の形状は、シンプルかつスタイリッシュで、どんな部屋やインテリアにもなじみやすいのが特徴です。また“家電だけど家電らしくない”デザインは、一台置いておくと室内を近未来的にも見せてくれます。

さらに、従来の扇風機のような羽がないので、小さな子どもが好奇心で指を突っ込みケガをするといった事故は起こりにくく、「安心して置ける」メリットがあります。

シリーズは性能別にラインナップ

ダイソンの扇風機の初期モデルは、純粋に風を出すだけの送風機能(Cool)のみからスタートしましたが、現在ではシンプルに送風するだけではなく、「加湿機能」「温風機能」「空気清浄機能」「加湿機能」といった、さまざまな性能が付いているものがあります。

ダイソンの扇風機をおおまかに分類すると、以下のようになります。

ダイソンの扇風機の主な6つのタイプ

  • 扇風機のみのタイプ(Cool)
  • 扇風機+空気清浄機タイプ(Pure Cool)
  • 扇風機+空気清浄機+スマホ操作タイプ(Pure Cool Link)
  • 扇風機+ファンヒータータイプ(Hot + Cool)
  • 扇風機+空気清浄機+ファンヒータータイプ(Pure Hot + Cool)
  • 扇風機+空気清浄機+ファンヒーター+スマホ操作タイプ(Pure Hot + Cool Link)

特に引っ越しで新しい生活をスタートさせる際、一からすべて家電をそろえなくてはならないといった状況では、こうしたハイブリッドな家電は一台で済ませることも可能なので、コスト面や設置スペース面でもメリットがあります。

お手入れの簡単さ

従来の扇風機は、羽にほこりが付着しやすいという課題があります。一方、ダイソンの扇風機はそもそも羽やそれを覆うカバーもないため、掃除が非常に簡単です。

3. ダイソンのデザインへの感想

ダイソンの扇風機といえば、やっぱりあのデザインですよね。そこで、ユーザーの感想を集めてみました。

“シンプルな部屋にしたいけれど、扇風機を置くと興ざめするので、思い切ってダイソンを買ってみたら大正解でした。”

“スタイリッシュで、置いているだけでインテリアになる。”

“それまで〇印良品の家電でそろえてきた部屋に飽きてきたので、ちょっと雰囲気を変えてみたくてホワイト/シルバーを買ったら、部屋のいいアクセントになりました”

“引っ越し祝いに「扇風機」をリクエストされたので、奮発して贈ってあげたら「カッコいい~」と大変喜ばれた。選んで正解だった。”

“おしゃれで生活感がないところがいい。”

“本体もおしゃれだし、リモコンもシンプルでいい。しかも本体に付くアイデアが最高だと思います。”

こうしてみると、ダイソンの扇風機を選ぶ人はやっぱりデザインに惹かれて買う人もかなり多いようです。ダイソンはカラー展開もベーシックなものが多く、あらゆるインテリア・あらゆる色調に合うのも人気の一因でしょう。扇風機本体がスリムなので、置き場所に困らないといった面もさすがですね。

4. ダイソンの扇風機は本当にうるさいか!?

初期に発売されていたダイソンの扇風機は、「モーター音がうるさい」「普通の扇風機より音が大きい」「寝室で使うと、音が大きくて子どもが眠れない」といった運転音に対する指摘がありました。
実際、初代モデルの口コミでは稼働中の音に関する内容が多く寄せられているのも事実です。

騒音のレベルについて

騒音の大きさを表す値としては、一般的にデシベル(dB)で示されることが多いです。数値の目安としては以下のようになっています。

■70dB
電話のベル など
■60dB
洗濯機、一般的な掃除機、テレビ など
■50dB
エアコン(室外機)、換気扇 など

ダイソンでは数年にわたり扇風機の改良を重ね、現在のモデルでは発生する騒音を大幅に改善することに成功しています。現在のモデルは、使用時のデシベルが(風量の強さによって)10~50dB台。エアコンの室外機や換気扇以下~同等ということになります。

※音の感じ方はその人の主観にもよりますので、気になる方は最寄りの販売店の実機にて確認することをおすすめいたします。

5. ダイソンの扇風機は温風も出る!?

ダイソンの扇風機の中には、温風の出るタイプ(Hot)もあります。

石油ヒーターやガスヒーターのように、真冬にも対応できる温かさとまではいかずとも、スイッチを押すとすぐに温風が出るので、素早く暖をとりたいときなどに便利です。また、室内の温度をモニターする自動温度制御機能も搭載しています。

注意点としては、使用中は温風の出る丸い円の内側が高温となるので、うっかり触ったりしないように気を付けましょう(小さなお子さんがいるご家庭は、触らないように配慮しましょう)。

6. ダイソンの扇風機は空気清浄機も兼ねる!?

ダイソンの扇風機には、空気製清浄機能(Pure)が付いたものがあります。

扇風機の本体下部には、微粒子を除去するグラスHEPAフィルターと、生活で出るさまざまな匂いや有害ガスを除去する活性炭フィルターが内蔵されています。

花粉はもちろんのこと、数年前から大気汚染の原因の一つとして気になるPM0.1、PM2.5、PM10といった微粒子をはじめ、NO2(排ガス)、VOC(揮発性有機化合物)といった汚染物質を99.95%までカットすることが可能です。

冬場の空気清浄機から出る風が寒いと感じたら

スタイリッシュな見た目に、夏場は扇風機、そして1年を通して空気清浄もしてくれる!
そんな夢のような1台ですが、冬場で使うとどうしても「きれいになった空気が勢いよく出てくるのはわかるが、至近距離だとからだに当たって寒く感じる」「涼しい風はいらない」といった声もありました。

そこで、最近では「ディフューズドモード」という新機能が搭載されたモデルが発売されています。
この機能は、人に直接風があたらないように、フィルターできれいにした空気を本体後方からやさしく放出してくれるというもの。涼しい時期や肌寒い時期の空気静養機能を使うのがちょっと苦手だった人にとっても、より使いやすくなったといえます。

空気清浄機能が付いた製品は、内蔵しているフィルターユニットの定期的な交換が必要です。説明書などによると、1日12時間稼働させた場合、約1年間で交換するのが目安となります。

7. ダイソンの扇風機は加湿もできる!?

より多機能になっていくダイソンのシリーズですが、現在では超音波式加湿器も発売されています。

加湿のさまざまな方法

加湿器は大きく分類すると、「スチーム式」「気化式」「ハイブリッド式」「超音波式」などに分けられています。

  • スチーム式 …… 水を加熱してスチームで加湿
  • 気化式 …… ヒーターなどを使わずに風をあてることで水を気化して加湿
  • ハイブリッド式 …… 水に温風を当てて気化させて加湿
  • 超音波式 …… 水を振動させて霧状にして加湿

ダイソンでは超音波式を採用しています。本体に内蔵されたUV−Cランプを使って水を99.9%紫外線除菌するため、水フィルターが不要。衛生的に使えるところがメリットです。

さらに、温度センサーや湿度センサーも内蔵。室内の状況を把握して自動加湿してくれます。湿度も選択できるので、女性に多い(のどや肌のために)高湿状態にしたいというニーズにも対応可能です。

8. リモコンやタイマー機能はあるか!?

リモコン

ダイソンの扇風機本体では、ON/OFFなどの基本的な操作しかできません。主な操作は全シリーズともにリモコンを使って行います。
ダイソンのリモコンは、見た目もスタイリッシュ。扇風機の上部に磁石で取り付けられるようにデザインされています。家電のリモコンを紛失しがちな方も、安心ですね。

スマホとの連動

ダイソンの扇風機の新しいモデルでは、ネットワーク機能を搭載したものもあります。

あらかじめスマートフォン(iPhone/Android)に専用アプリの「Dyson Linkアプリ」をダウンロードすると、スマホを使って扇風機本体を操作できるようになるほか、室内の空気の汚れ状況などについてスマホ上で確認できるようになります。

9. ダイソンの扇風機に何かデメリットはないか!?

革新的な機能・デザインを備えたダイソンの扇風機ですが、デメリットがまったくないわけではありません。

ダイソンの扇風機のデメリット

  1. 扇風機としては「高額」
  2. 空気清浄機能が付いたモデルは、高額なフィルターユニットの定期的な交換が必要
  3. 機能を個別で見ると、それぞれ専門家電に性能で劣ることがある
  4. 台座面積が小さいため、若干倒れやすい

ダイソンの扇風機を買う際は、上記についても念頭におきつつ検討してみてください。

10. 中古でダイソンの扇風機を買うとき

憧れのダイソン扇風機。値段を抑えて購入したい場合は、中古品購入もおすすめです。

中古品は、お買い得な掘り出し商品を見つける可能性も高いですが、以下のような失敗もよく見受けられます。

中古でダイソン扇風機を買うときに失敗しがちなこと

  • 扇風機を買ったつもりが、ファンヒータータイプだった(見た目が似ていたため)
  • シンプルに送風だけのタイプがほしくて見つけたら、初期モデルで音がうるさかった。
  • スマホで連動しているタイプを探していたが、見つけたのは対応していなかった。
  • すべてのシリーズに空気清浄機能がついていると思い買ったら、付いていなかった。

などなど、よほどダイソン製品にくわしい人でないと、見た目だけでは判別できないので、よく確認してから購入しましょう。

※こちらの内容は原稿作成時のものです。最新の情報と一部異なる場合がありますのでご了承ください。

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